手形割引

手形割引のメリットは?知っておくべきデメリットも解説

手形割引のメリットやデメリットについて気になっていませんか?これから手形割引を使うのであれば、きちんとメリットとデメリットについて、理解しておく必要があります。では具体的にどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。本記事にて詳しく紹介していきます。

手形割引のメリット

まずは手形割引のメリットについて、紹介していきましょう。

早期に現金を調達できる

手形割引の最大のメリットは、早めに資金を調達して現金化することで資金繰りが改善されることです。手形をそのままにしておくと、数ヶ月先に支払いが発生します。その間にも固定費などの経費が発生します。
売掛金が多ければ多いほど、黒字であっても資金繰りは悪くなります。最悪の場合、会社は倒産してしまいます。手形割引は、このリスクを軽減することができます。

融資と比べて割引手数料が安い

手形割引は手形を担保にしたローンです。しかし、手形割引の手数料は、一般的なローンの利息よりも安くなっています。これも手形割引のメリットです。
銀行などの金融機関では、5%以下の手数料で融資を行っていることが多いです。手形割引には利息制限法が適用されるため、手形割引業者でも上限は15%となっています。貸金業法の対象外である売掛債権譲渡(ファクタリング)の手数料が20%を超えるものもあることを考えると、このような手数料が必要になってきます。融資と比較すると、手数料は安くなります。

融資と比べて割引は審査に通りやすい

手形割引では審査が行われます。手形割引は銀行融資や個人事業主向け融資と比較して、審査が通りやすいというメリットがあります。
手形の引き出人は大手企業が多いので、信用度が高いです。手形が不渡りになった場合、割引申請者は手形を買い戻さなければなりません。買い戻しのリスクは低いと考えられています。
このような理由から、手形割引が承認されやすくなっており、低金利で資金調達ができ、審査も通りやすいのです。結果的に手形割引は、中小企業が資金調達をしやすい方法となっています。

支払期限のない手形も対象

手形割引の大きなメリットは、支払い期限のない手形を現金に換えることができることです。そのため、資金繰りが苦しい時に資金調達をすることができます。
手形割引業者に依頼すれば、すぐに現金化してくれます。この他にも、銀行からの融資を受けるのが難しい状況でも利用することができます。

手形割引のデメリット

ここまでは手形割引のメリットについて紹介しました。次はデメリットについて紹介します。

買い戻しの義務が発生することがある

手形割引の最大のデメリットは、手形が不渡りになったときに買い戻しの義務が発生することです。
額面が大きい手形を不渡りにして買い戻さなければならないとなると、資金繰りに窮することになりかねません。繰り返しになりますが、手形の値引きとは、手形を担保にして融資を受けることです。期日に無事に支払いが完了するまでは、返済買い戻しのリスクがあることを認識しておく必要があります。

手数料が発生する

料金が発生することもあります。値引きをすることで、期日まで待っていれば満額を受け取ることができたはずなのに、手数料を請求されてしまうのです。しかし、割引手数料はローンの利息に比べれば安いものです。支払期日まで待っていれば、手形の額面全額を受け取ることができます。しかし、手形割引をすると、銀行や手形割引業者の取り分である割引手数料が発生するため、全額を受け取ることはできません。信用度によっては、割引手数料が高くなることもあります。

不渡りへの対応

手形が不渡りになった場合、銀行や手形割引業者に返済しなければならないということです。手形の振出人が資金不足や自己破産などで期日に支払えない場合は、手形が不渡りとなります。手形の振出人が資金不足や倒産などで期日に支払えないために手形が不渡りになった場合は、手形割引業者から受け取った金額を返還しなければなりません。ほとんどの場合、一括で行われます。しかし、資金繰りが苦しいからといって手形割引を依頼した場合、残金がない可能性が高いです。その場合は、何らかの方法でお金を返すための資金を調達する必要がありますが、その方法としては、高金利のビジネスローンからの借り入れが考えられます。

まとめ

今回は手形割引のメリットを紹介してきました。ここまで解説したことを参考にすれば、失敗のない選択ができるでしょう。これから手形割引を利用するつもりなのであれば、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

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