政策金融公庫

政策金融公庫の審査ポイントをチェック!しっかり準備して審査通過の可能性をアップ

「低金利・長期返済」が大きな魅力の日本政策金融公庫(日本公庫)は、融資を考えた場合の第一の選択肢としていただきたい場所です。しかし中小企業の支援を目的としていることから審査に通過しやすいとも思われがちな日本公庫も、準備をしっかりとしなければ審査落ちする危険性は小さくはありません。この記事では「審査のポイント」など、融資を受けられる可能性を高めるために知っておきたい情報を解説します。

日本政策金融公庫の審査は甘くはない

現在、日本には5つの政府系金融機関があり、日本政策金融公庫はその中の1つです。国民生活事業として個人事業主や小規模事業者への資金調達支援を、中小企業支援として中小規模の企業への支援を行っています。間違いなく、個人事業主や中小企業にとっての強い味方であり好条件の融資が期待できるのですが、銀行ほど審査が厳しくないとしても決して甘いモノではありません。

審査に通過できるのは約6割

日本政策金融公庫には様々な融資制度があり、選んだ制度によって審査通過の難易度は変わってきます。しかしトータルでの審査通過率は6割程度と言われており、言い方を変えれば半数に近い方が審査を通過できていないということになっているのです。

事前準備をしっかりすれば審査通過は難しくない

審査に通過できる割合が6割ほどと聞くと、中小企業の味方と言いながら非常に厳しい審査が行なわれているのではと思ってしまうかも知れません。しかし審査に落ちた企業の多くは「準備不足」が原因です。100%国が出資している機関ということもあり手続きも慎重に行なわれますので、特に書類の準備には細心の注意を払わなくてはなりません。

審査で重視されるポイントをチェック!

日本公庫の審査に通過するためには、審査で何をみられるのかを知り準備を進めておくことが大切です。しっかりと準備した上で臨むことができれば、融資を受けるのも難しいことではなくなります。

会社・経営者の状況をチェック!

会社の経営状況がチェックされるのは多くの方が予想されているとは思いますので、確定申告書や決算書などはきちんと準備されているはずです。しかし規模が小さい企業になるほどに経営者の方の与信情報なども審査では重要になることを理解しておいてください。会社として安定した経営を行っているから、自分自身のことは関係ないとは思わないことが大切であり、個人的な借入にも注意が必要です。

金融事故を起こしていないか?

日本政策金融公庫で融資を受ける際には、代表者の与信情報がチェックされます。ですので過去に金融事故を起こしていると審査通過の可能性は低くなってしまいます。すでに解消されているとしても履歴が残っている間(個人信用情報機関のCICなら5年)は審査に不利になりますので、審査落ちしてしまった場合には履歴が消える前で待つ必要があるかも知れません。

税金や公共料金の滞納は無いか?

クレジットカードなどでの支払いに関するトラブルを起こしていないとしても、税金や公共料金などの支払いを滞らせてしまっている場合も審査通過は厳しくなります。延滞機関が短ければ問題にはならない可能性もありますが、2ヶ月以上の遅れがある方の場合は非常に厳しい状況となります。現在支払いを送らせているモノがあるのであれば、早めに解消できるよう努力しましょう。

キャッシングなどを利用していないか?

もしカードーローンやクレジットカードのキャッシングを利用しているのであれば、なるべく利用はお控えください。順調に返済を行っていたとしても無担保で利用できるローンを使用するのは返済に関してのリスクがあると判断されるからです。現在カードローンなどを利用中であれば、完済してから日本公庫に申込む方が安全かも知れません。

申込み内容・書類をチェック!

融資の申込みを行う際の書類の記載内容にも注意が必要です。またどの様な目的で融資を希望しているのかや返済計画に関しても資料をしっかりと作成し、説明できる状況にしておきましょう。

融資を希望する額は妥当か?

なるべく多くの融資を受けたいとお考えになるかも知れませんが、日本公庫では目的を達成するために必要な額しか融資を受けられないと考えてください。設備投資などの目的に応じて妥当と判断されない額を希望した場合、審査が長引いたり断られてしまう確率を高めてしまうことにもなりかねません。

自己資金は十分にあるか?

融資を受ける際に自己資金が準備してあると審査に有利になります。あくまで目安としてですが、自己資金の2〜4倍程度までが融資可能な額とお考えください。特に創業融資を自己資金無しで利用するのは難しく、早い段階から売上が見込めなくては審査通過は難しくなるでしょう。

事業計画書(創業計画書)は実現可能な内容か?

事業を今後どのように経営していくのかを記す事業計画書(創業計画書)は、審査でも重要な役割を果たします。実現が難しいと判断されたり矛盾が生じている計画書を提出しても、成長が見込めないと判断されてしまう危険性が高くなります。

空論ではなく根拠を示す

事業計画書を含めて、提出する書類には空論ではなく可能な限り数字を記載し論理的に説明できるようにしておくことが大切です。「契約書・請求書・見積書」なども準備しておくことで、空論ではなく根拠がある計画であることを示すことができれば、審査通過は近づきます。根拠を示さずに「たぶん」や「何とかなるだろう」では融資を受けることはできません。

返済計画書も現実を見て作成する

今後の返済の予定を説明する返済計画書も、予想される収益や様々な経費を考慮した現実的な内容でなくては意味がありません。審査に通りたいと思うあまり、実現できそうもない計画を立ててしまうのは逆効果です。この計画ならば無理のない返済が行えると判断される内容であることが重要です。

面談時には紳士的な対応を

しっかりと書類を作成し面談に臨んだとしても、感情的になってしまったり高圧的な態度をとってしまっては心象を悪くしてしまいます。全く効果がないとは言い切れませんが泣き落としに頼るよりも紳士的な対応をし、落ち着いて説明する方が心象は良くなるはずです。

プロのアドバイスを受けるのも効果的

中小企業の経営や資金調達に関する能力が一定以上あると国から認められている「認定経営革新等支援機構(認定支援機関)」を利用すれば、審査通過率を飛躍的に高めることが可能です。成功報酬を求められるのが一般的ではありますが、金利が優遇されたりもしますので、利用するだけの価値は大いにあります。

前準備をしっかりして審査通過を目指しましょう!

日本政策金融公庫の審査は「とりあえず」という軽い気持ちで受けて通過できるものではありません。しかし前準備をしっかりとしておけば、思った以上に容易に審査に通れたと感じることも少なくはありません。大切なのは資料の準備や面談に備えて考えをまとめることです。それらができていれば、好条件での融資を受けるのも難しいことではなくなります。

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