危険なファクタリング会社の見抜き方　トラブルを避けて安全な資金調達を実現

まだ支払サイトが訪れていない売掛債権を期日前に現金に変えることができる「ファクタリング」は、融資でないことで経営の健全化にも一役買ってくれる資金調達方法です。しかし残念ながら利用者を騙そうとする悪徳ファクタリング会社も僅かながら存在し、不用意に利用した結果トラブルに巻き込まれてしまう危険性はゼロとは言い切れません。そうならないために役立つ「危険なファクタリング会社の見抜き方」をご紹介します。

※ファクタリングについて基礎から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
『ファクタリングの仕組みとは？メリット・デメリットや利用の流れを解説』

Contents

ファクタリングは本来は安全で便利

頼りになる資金調達方法だからこそ悪徳業者も存在

危険なファクタリング会社の見抜き方

公式サイト上の情報に嘘がある・内容が薄い
「ノンリコース（償還請求権なし）」になっていない
手数料以外の不自然な諸費用が多くある
担保や保証人を求めてくる
契約書類がない

危険なファクタリング会社を見抜くのは難しくない

ファクタリングは本来は安全で便利

世の中にあるファクタリング会社のほとんどは、手数料やサービス内容に差異はあれども安全な場所ばかりです。トラブルが起きたことが話題になるだけであり、ファクタリング自体を危険と考える必要はありません。中小企業庁のホームページでは売掛債権の利用促進として、売掛債権担保融資などについて触れられています。また金融庁のホームページでも、ファクタリングとは「債権の売買契約である」と書かれており、売掛債権を活用して事業資金を得ることには何の問題もありません。

頼りになる資金調達方法だからこそ悪徳業者も存在

もしファクタリングを利用する企業がいないのであれば、悪徳業者も存在していないはずです。正当なファクタリング会社のフリをして近づいてくるのは、それだけこの資金調達方法に魅力があり活用する企業が増えてきている証拠とも言えます。

危険なファクタリング会社の見抜き方

安全な買取業者を利用してファクタリングで資金調達を成功させるためには、危険な業者を見抜く目を持つことが大切です。実は悪徳ファクタリング業者を見抜くのはそう難しいことではありません。これから売掛債権の買取を申込む前に、以下の注意点を確認してから手続きを行うようにしてください。

公式サイト上の情報に嘘がある・内容が薄い

・住所が存在しない
・電話番号が携帯
・手数料などの必要な情報の記載がない
・曖昧で抽象的な文言が多い
・甘い言葉ばかりを並べている
ホームページに記載された情報を見て、上記した条件に当てはまると感じたのならば利用を一旦躊躇し詳しく情報確認を行いましょう。公式サイトにデメリットを並べ立てる企業はまずありませんのでメリットが多くかかれているのは間違いありませんが、「誰でも利用可能」であったり手数料が異常に低く書かれていたりした場合は、やはり注意が必要になります。

「ノンリコース（償還請求権なし）」になっていない

ファクタリングは売掛金の売却が完了した後は、売掛け先の倒産などがあっても債権に関する責任が問われない「ノンリコース」での契約が基本です。稀に償還請求権のあるファクタリングも存在しますが、この場合はファクタリングと言うよりは売掛債権担保融資に近いと考えられます。債権を売却したはずなのに債権の責任を負う形になっていたり、契約内容でその点に触れられていない場合は確認を取りましょう。

手数料以外の不自然な諸費用が多くある

売掛債権の売却を行った際にはファクタリング会社に対して手数料を支払う必要があります。この額が高い場合には利用を躊躇うことになるはずですが、一見相場程度の手数料に見えて後から様々な形でお金を求めてこようとする業者も存在するようです。印紙代や債権譲渡登記の費用が必要になることはあり得ますが、不自然であったり用途不明の諸費用が請求されているファクタリング会社は、疑ってかかる方が賢明です。

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『ファクタリングの手数料の相場について解説』

担保や保証人を求めてくる

ファクタリングは融資ではありません。ですから担保や保証人が必要になることはありません。担保や保証人を求めてくるのであれば融資に該当する可能性があり、貸金業者として登録していない会社が融資を行おうとしているのであれば、いわゆる闇金ということになります。そのような場所から資金調達を行っては、どんなトラブルに巻き込まれるかわかりませんので、利用を停止することをお考えください。

契約書類がない

もし債権の売却時に契約書類が準備されていないのであれば、その契約は一旦ストップさせましょう。古本屋やリサイクルショップでの売買と売掛債権の売却は大きく違い、契約内容も隅々まで確認しなくてはなりません。それなのに契約書類も用意されていないとすれば、何かしらやましい事が行なわれようとしているのかと疑わざるを得ません。

危険なファクタリング会社を見抜くのは難しくない

ファクタリングは売掛債権の売却による資金調達方法ですので、悪徳ファクタリング会社が皆さんを騙すには、あり得ないほどの費用を請求したり債権の額を不当に低く買い取るか、契約書に不利な内容を記載するかということになります。今回ご紹介した注意点に気をつけながら、そのようなことが行なわれようとしていないかを注意して見れば、危険なファクタリング会社を見抜くのはそう難しいことではありません。しっかりと見抜き、安全なファクタリング会社で資金調達を成功させましょう。

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